9. 送り状印刷用CSV出力機能

各宅配会社の送り状印刷では、ドットプリンターを使用して印刷する複写式の連続用紙を使う方法と インクジェットプリンター(またはレイザープリンター)を使用して、 各宅配会社が用意している専用のソフトを介して印刷する方法があります。

以前はドットプリンターで印刷する方法のみでしたが、 宅配会社側ではインクジェットプリンターでの方法が集荷の際の手間が軽減されるようで、 宅配会社側ではインクジェットプリンターで印刷する方法を推奨する場合があります。

インクジェットプリンターを使う方法では産直新鮮組から、一旦印刷データをCSVファイルに出力し各社の専用のソフトで そのデータをインポートして印刷する方法になります。 産直新鮮組から直接印刷出来ない為、その分、手間が少し増えます。 また各宅配会社の専用ソフトは各宅配会社のサーバーと通信して印刷する為、インターネット回線が必須となります。

送り状印刷方法の比較
項目 ドットプリンターで印刷 インクジェットて印刷
専用ソフト 不要 必須
インターネット 不要 必須
産直新鮮組からの直接印刷 不可
プリンターの価格 高い 安い
印刷コスト 安い(インクリボン代) 高い(インクカートリッジ代)
印刷後の使用期限 無い B2は30日
発送の控え 紙で残る 専用のソフト内の記録に残る

産直新鮮組の送り状印刷用CSV出力機能対応状況

送り状印刷用CSV出力機能対応状況
宅配会社 専用ソフト名 対応
ヤマト運輸 宅急便 B2 対応済
郵便局(日本郵便 株式会社) ゆうパックプリントR 対応済

9.1. ヤマト運輸宅急便B2用CSV出力機能

9.1.1. B2対応概要

ヤマト運輸のB2(B2Web)用のCSV出力機能を追加しました。 B2とはヤマト運輸が提供しているソフトです。 インクジェットプリンターで送り状を印刷するソフトです。 B2は無料で使用できます。 従来はドットプリンターで送り状を印刷していましたが、 通常のインクジェットプリンターまたはレーザープリンターで送り状が印刷可能となります。 産直新鮮組から宅急便に印刷する操作を行うと、CSVファイルを作成します。 そのCSVファイルをB2でインポートし、B2から送り状を印刷させます。 またB2WebはWebアプリケーションで、ブラウザーから送り状を印刷できます。 産直新鮮組の設定で従来のドットプリンターで印刷させるか、B2用のCSVを出力するか切換え可能です。

9.1.2. 産直新鮮組側の設定

はじめに産直新鮮組側で下記手順の設定を行います。

  1. [自社マスターボタン]クリック
  2. [宅配タブ]クリック
  3. [修正ボタン]クリック
  4. [宅急便B2]のチェックをONにする。
  5. [決定ボタン]をクリック —>自動で [出力フォルダー(B2用CSVファイル)] に C:¥B2SE¥INPUT がセットされる。 これは必要があれば変更も出来ます。 このままでB2のデフォルト状態にあっているはずです。

9.1.3. 産直新鮮組で印刷の操作

上記の設定で、いままでのように送り状を宅急便で印刷の操作をすると、 以後はプリンタに印刷しないで C:¥B2SE¥INPUT のフォルダーに、 『産直新鮮組→B2.csv』というファイルが作成されます。 このファイルをB2でインポートして、B2から印刷する事が出来ます。 代金引換(コレクト)も可能です。

9.1.4. B2側の初回設定と印刷操作

  1. まずB2は既にインストールが済んでいて 印刷が出来る状態にしておいて下さい。 詳しくはB2のヘルプやヤマトへお問い合わせ下さい。

  2. B2の紐 付け設定(これは初回のみに必要です)

    1. B2のメイン画面 で [外部データ取込みボタン]をクリック

    2. [データ形式]は[CSV形式]

    3. [取込み開始行]を 1行目

    4. [参照ボタン]をクリック

    5. 産直新鮮組で作成した『産直新鮮組→B2.csv』ファイルを指定。 すると[データ抜粋]の欄に項目が一覧で表示されます。 その一覧の項目と[レイアウト項目]を関連付けし紐付け項目を設定していきます。

      例 出荷予定日  = 01:出荷予定日

        お客様管理番号 = 02:お客様管理番号

        以下同様に。

      クール区分やコレクトに関する項目等でお客様の契約状態などにより 使用しないで余る項目もあります。

      全てが紐付けが出来たら [取込み開始行]を2行目に変更します。

      ※1行目は紐付けする為に使う為のもので実際のデータは2行目から。

    6. [取込み開始ボタン]をクリック

    7. [取込みパターン登録]の画面が表示されたら 『産直新鮮組』などと入力し[登録ボタン]をクリック

  3. B2上でインポートデータの確認

    1. [取込み結果表示]の画面が表示されます。
    2. エラーがあると赤色で表示されますので適切に修正。
    3. エラーがなくなったら[送り状発行]ボタンをクリック
    4. 以後画面の指示に沿って操作していくとB2が印刷を行います。
  4. CSVファイル削除

    C:¥B2SE¥INPUTフォルダーの『産直新鮮組→B2.csv』を手動で削除

9.1.5. 2回目以降の印刷

  1. 産直新鮮組で印刷操作し『産直新鮮組→B2.csv』を作成
  2. B2でCSVファイルを読み込み (紐付け操作は不要)
  3. エラーがあれば修正
  4. B2で印刷
  5. 『産直新鮮組→B2.csv』を手動で削除

上記 を繰り返し。

9.1.6. 『産直新鮮組→B2.csv』ファイルについて

産直新鮮組が作成する『産直新鮮組→B2.csv』ファイルは B2で印刷が済んだら手動で削除して下さい。

削除しないで産直新鮮組で宅急便の印刷をすると、 同じファイルに追加されていきます。

使用方法として

  1. 1伝票づつ印刷しファイルを削除
  2. 複数の伝票をファイルに追加し B2でまとめて印刷しファイルを削除

が出来ます。

※ご注意 CSVファイルをExeclなどを使用して編集しないで下さい。 Execlで電話番号などの先頭の0が消されてしまい 予期せずデータが変更されてしまいます。

9.2. ゆうパックプリントR用CSV出力機能

9.2.1. 概要

郵便局(日本郵便 株式会社)のゆうパックプリントR用のCSV出力機能を追加しました。 ゆうパックプリントRとは郵便局が提供しているソフトです。 インクジェットプリンターで送り状を印刷するソフトです。 ゆうパックプリントRは無料で使用できます。 従来はドットプリンターで送り状を印刷していましたが、 通常のインクジェットプリンターまたはレーザープリンターで 送り状が印刷可能となります。 産直新鮮組からゆうパックに印刷する操作を行うと、 CSVファイルを作成します。 そのCSVファイルをゆうパックプリントRでインポートし、 ゆうパックプリントRから送り状を印刷させます。 産直新鮮組の設定で従来のドットプリンターで印刷させるか、 ゆうパックプリントR用のCSVを出力するか切換え可能です。 なをネット上では、ゆうプリR と略して呼ばれる事も多いようです。

関連情報

  1. ゆうパックプリントR
  2. ゆうパックプリントR詳細

上記、詳細のページ下部には各種の詳しい説明へのリンクがあります。

9.2.2. 初回設定

産直新鮮組及びゆうパックプリントRを、 下記の手順で設定してください。

9.2.3. 設定(産直新鮮組側)

  1. ゆうパックプリントR用CSV出力機能が使えるのは 産直新鮮組のバージョンが3.14.00以降です。

  2. ソフトバージョンアップ後に

  3. メイン画面 → 自社マスター → 宅配タブ 修正ボタンクリックし

  4. 『通常使う送り状』 を 『03:ゆうパック』 に設定

  5. 『ゆうプリR使用』にチェックを入れる。 ※薄いチェックではなく 黒いチェックで

  6. その下の『送り状種別』を ユ00782 を選択

  7. 『決定』ボタンをクリック 出力フォルダー(ゆうプリR用CSVファイル)が自動的に

    C:¥産直新鮮組_ゆうプリR

    に設定され、フォルダーも作成されます。 このフォルダーに産直新鮮組からゆうプリRに読み込ませる為の CSVファイルが出力されます。

9.2.4. 設定(ゆうパックプリントR側)

  1. ゆうパックプリントRはあらかじめインストールして使えるようにしておきます。 使用開始は郵便局に申請が必要です。(無料)

  2. 下記から設定用ファイルをダウンロードしておく

  3. ゆうプリRを起動し下記設定

    1. ユーザーを選択後 『フィルタ設定』 ボタンをクリック
    2. 『フィルタ取込』ボタンをクリックし
    3. 先程ダウンロードしておいたファイルを指定し『開く』ボタンをクリック。
    4. 取込のフィルタ名に『産直新鮮組』が追加されます。
    5. 『閉じる』ボタンで最初の画面に戻ります。
  4. 確認

    1. 発送管理クリック → 発送予定データ一覧画面 → ファイル取込 →データ取込画面 で 下記を確認する。

    2. 取込フィルター が産直新鮮組 になっている事

    3. 入力元パスが

      C:¥産直新鮮組_ゆうプリR¥産直新鮮組→ゆうプリR.csv

      になっている事

ここまでは 一度だけ行えば良い手順です。

9.2.5. 日常の業務

産直新鮮組で伝票入力し、ゆうパックプリントRで印刷します。

  1. 産直新鮮組で伝票入力
    1. 受注伝票画面で入力
    2. 全印刷 ボタン等で ゆうパック で印刷
    3. この時 実際には ゆうパックプリントR 用のCSVが作成されます。
  2. ゆうパックプリントR側でCSVを取り込み
    1. 最初の画面から 『発送管理』ボタンクリック → 発送予定データ一覧画面 → ファイル取込 ボタンクリック → データ取込画面 で
    2. 『取込』ボタンをクリックして データを取込む
    3. 処理中。。。。 数秒後に
    4. データ取込処理結果画面表示される。
    5. 『うちエラー件数』が0以外でなにかエラーがあった場合は リストプレビューボタンでエラー内容が確認出来ます。
    6. エラーがなければ 閉じる ボタン クリック
    7. 発送予定データ一覧画面 に戻り 取込まれたデータが確認出来ます。
  3. あとは通常どおりゆうパックプリントRから印刷出来ます。

9.2.6. 『産直新鮮組→ゆうプリR.csv』ファイルについて

産直新鮮組が作成する『産直新鮮組→ゆうプリR.csv』ファイルは、 ゆうパックプリントRで印刷が済んだら手動で削除して下さい。 削除しないと産直新鮮組でゆうパックの印刷操作をすると 同じファイルに追加されていきます。

使用方法として

  1. 1伝票づつ印刷しファイルを削除
  2. 複数の伝票をファイルに追加しゆうパックプリントRでまとめて印刷しファイルを削除

が出来ます。

※ご注意 CSVファイルをExeclなどを使用して編集しないで下さい。 Execlで電話番号などの先頭の0が消されてしまい予期せず データが変更されてしまいます。